リースバックで老後の資金を得る方法は?目的別の実例や注意点を解説

リースバックで老後の資金を得る方法は?目的別の実例や注意点を解説

少し前に話題となった「老後2,000万円問題」など、老後の資金を不安視する声は多いです。

このような背景から、老後資金の確保を目的としたリースバック利用件数は、年々増加傾向にあり、2024年現在も増えています。

そこで、この記事ではリースバックを老後の資金対策として利用する際の、実例や注意点について解説します。

老後資金の不足を心配する人の割合はどのくらいなのでしょうか?

金融広報中央委員会が「老後の生活の考え方」について調査した所、8割近い人が「心配」だと回答したようです。
(参考:金融広報中央委員会調査

とても多いんですね。リースバックはこういった老後資金に対応できる仕組みとのことですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1番のメリットは、生活拠点を変えずに資金を得られるという点です。
高齢者になってから生活拠点を変え、新しいコミュニティを作るのは大変です。
また、家を売却する際には近所の目も気になるでしょう。
リースバックは誰にも知られることなく家を売却できる上に、生活拠点を変える必要はありません。
このような理由から、近年リースバックは高齢者からも指示が多い売却方法だといわれています。

生活拠点を変えなくていいのはいいですね。老後の資金対策としてリースバックを利用する場合、いつ頃までに検討するのがおすすめですか?

おすすめは定年までです。この時期になると住宅ローン残債もかなり減っており、売却益が多くなるでしょう。
また、定年後は自由な時間も増えるため、資金の運用方法についてゆっくり考えられます。
このことからも、リースバックの利用は定年前までの検討がおすすめだといえるでしょう。

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リースバックで老後の資金を得る

リースバックで得た老後の資金は、どのような用途に使用するのがよいでしょうか。

この章では老後で必要となるお金の例と、リースバックの特徴について解説します。

  • 老後に必要となるお金の例
  • リースバックとは?

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老後に必要となるお金の例

老後は主な収入源が年金となるため、社会人として働いていた時よりも大きく減ります。また、その年金も今後もらえる金額が減少、もらえる年齢もどんどん遠のいて行きます。
そのため、リースバックで得た売却益を「生活資金」に充てるケースが多いです。

生活に余裕がある人は、将来の施設入居費や家族への援助、さらには旅行や趣味への充当など、さまざまな用途に活用することも可能です。

また、リースバックは相続対策としての利用も有効です。不動産を所持していると相続発生時に遺産分割が難しくなり、遺産分割協議が難航することもあります。

そこで、不動産の所有権を放棄し換金することで、遺産分割をしやすくすることができます。