リースバックを不動産会社に依頼する際の注意点は? 様々な特徴や注意点なども解説

リースバックは依頼する不動産会社によって買取価格や賃料設定、提供されるサービスに大きな差があります。そのため、不動産会社を見極めるポイントを知っておく必要があるでしょう。

特に、2024年現在、リースバック市場は成長しており、多くの新規参入企業が登場しています。これに伴い、各社が提供するサービスや条件の多様化が進んでいます。

この記事ではリースバックを取り扱っている不動産会社の特徴や注意点、選び方について、解説します。

リースバックはどんな人に向いていますか?

リースバックには「家に住み続けながら売却できる」という特徴があり、すぐに資金が必要な人や生活拠点を変えたくない人に向いているサービスです。
さらに、資金を得る際に周囲に知られるリスクが低いという利点もあります。

リースバックを検討する際に、最初にすることはなんでしょうか?利用時の注意点などはありますか?

利用する前には必要な手残り額と支払うことができる賃料をあらかじめ決めておくことがポイントです。
また、リースバックの査定額が想定した手残り額よりも低い場合は、他の売却手段も検討しましょう。
さらに、不動産会社によって提供されるサービス内容や賃料条件が異なるため、複数社から見積もりを取得することが重要です。

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目次

リースバックは不動産会社に依頼できる

リースバックは通常の不動産売却とは違い、不動産会社が買い手となります。

そして、売却が成立すると同時に不動産会社と賃貸借契約を締結することで「持ち家」から「借家」に変わることになります。

リースバックはこのような仕組みになっていることから誰にも知られることなく売却して資金を得ることができ、さらに生活拠点を変更する必要がないという特徴もあります。この方法は、特に高齢者や身体が不自由な方にとって、住み慣れた環境で生活を続けられるという利点があります。

ただし、査定を受ける家の資産価値や住宅ローンの残債によっては資金計画が成立しないこともあるため、リースバックを検討する際にはなるべく早い段階で不動産会社に査定を依頼しましょう。

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リースバックを不動産会社に依頼する流れ

リースバックを不動産会社に依頼する場合、次のような流れになります。

1.査定一般的な売却や買取、リースバックの査定を同時に受け、並行して検討する
2.売買契約不動産会社と売買契約を締結する
3.賃貸借契約不動産会社と賃貸借契約を締結する
4.不動産の引渡し不動産の所有権を移転し、売却代金を支払う
5.家賃支払いスタート毎月の家賃を不動産会社に支払う

まずは複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
査定はリースバックだけでなく一般の売却や買取の査定も同時に受けることができるため、リースバック以外の売却手段も同時に検討することが可能です。

そのため、最初の段階で各不動産会社の提案内容とどの売却手段を選択するのかを十分に検討することが重要です。特にリースバックはオーナーにとって不利となるポイントも多いため、ネガティブな内容も含めてしっかり確認しましょう。

その結果リースバックを選択することになれば、一番納得のいく提案をした不動産会社と売買契約を締結し、そのまま賃貸借契約も締結します。

その後不動産の引き渡しをすることになりますが、リースバックは引っ越しや片付けなどの期間が必要ないため契約から引渡しまでの期間が非常に短くなります。

このように、リースバックの商談は非常にスピーディーだということを知っておきましょう。

リースバック可能な不動産会社5選

この章ではリースバックを取り扱っている不動産会社について解説します。
不動産会社によって商品の内容が大きく変わるため、それぞれの特徴を確認しながら検討することが重要です。

そのため、この章で解説する各不動産会社の特徴をしっかりチェックしましょう。

  • プロレバ不動産
  • 株式会社ハウスドゥ
  • 一建設株式会社
  • 株式会社コスモスイニシア
  • 伊藤忠ハウジング株式会社
  • オークラヤ住宅株式会社

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プロレバ不動産

プロレバ不動産は独自の販売網に特化した会社で、一括査定サイトよりも高く売却できるノウハウがあります。一括査定サイトにはいないような買い手のため、なるべく高い金額で売却したい思いがあるなら一度相談してみるといいでしょう。

そのため、リースバック以外の売却手段を選択する場合であってもオーナーが納得できる金額で売却できる可能性が高いといえるでしょう。
もちろん、リースバック契約においても、他社と比較して柔軟な賃貸条件が設定できることが多いです。

参考サイト:プロレバ不動産|マンションを安心して高く売る!

株式会社ハウスドゥ

大手フランチャイズチェーンの株式会社ハウスドゥは2013年10月にリースバック事業をスタートしており、リースバックの実績が多い会社です。

リースバック関連の商品も「長期リースバック」や「新築リースバック」など9種類の商品を取り揃えており、リースバックに力を入れている会社だといえるでしょう。

また、不動産仲介会社としても大手ですので、リースバック以外の売却手段においても経験豊富な提案が期待できる会社です。

参考サイト:株式会社ハウスドゥ

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一建設株式会社

一建設株式会社は飯田ホールディングスのグループ会社で、主事業は建売住宅の建築です。

建売用地を買取する段階でリースバックの提案ができるという特徴があり、リースバックと買取のどちらにも強い会社といえます。

一建設が取り扱う「リースバックプラス」という商品は敷金・礼金・仲介手数料・更新料が不要な上に、賃貸借契約解除後の売却利益を一部オーナーにキャッシュバックするという特徴があります。

また、買い戻す際の再購入価格を下げるプランなどもあり、オーナーにとって有利な特典が多いリースバックといえるでしょう。

参考サイト:一建設株式会社

株式会社コスモスイニシア

首都圏にマンションを建築、販売する株式会社コスモスイニシアですが、新居購入の資金確保を目的としたリースバックを展開しています。

新居を購入し住み替えを検討する際に、現在居住している物件を売却して資金を捻出するケースは多いです。

しかし、このケースだと一度仮住まいをしなければなりません。

このような問題に対応するため、株式会社コスモスイニシアは「住みながら買取り」というリースバックを提供しています。

この商品には売却益をそのまま新居購入費に利用しながらも仮住まいする必要がないという特徴があり、さらに賃貸借契約を最長2年間に設定することが可能です。

そのため、ゆっくり新居選びをすることができるでしょう。

また、マンションデベロッパーとして創業40年を超えるノウハウと実績は、信頼できる材料になります。

参考サイト:コスモスイニシアのリースバックシステム「住みながら買取り」

伊藤忠ハウジング株式会社

伊藤忠商事のグループ会社である伊藤忠ハウジング株式会社は50年以上の歴史があり、ノウハウや実績を取り入れたリースバックを取り扱っています。

伊藤忠ハウジング株式会社のリースバックは提携しているリースバック会社が提案するため、提携会社によって条件が異なります。

そのため、お客様にあったプランを提携会社の提案から選択できるという強みがあり、より納得のいくリースバックの条件で契約することができるでしょう。

また、親族間でリースバックできる商品があるのも大きな特徴といえます。

参考サイト:住宅リースバック |《公式》伊藤忠の仲介 首都圏のマンション売買なら【伊藤忠ハウジング】へ

オークラヤ住宅株式会社

オークラヤ住宅株式会社はマンションの売買を得意とする不動産会社で、マンションのリースバック実績も豊富です。

また、リースバックの利用時には敷金や礼金、仲介手数料がかからないという特徴があり、他のリースバック会社よりもオーナーの手残り額が増える提案となるでしょう。

参考サイト:売りたい 4つの売却方法 リースバック買取

リースバックを不動産会社に依頼する際の注意点

この章ではリースバックを不動産会社に依頼する際の注意点について、解説します。

  • ライフプランを明確にし、サービスとの親和性を確認する
  • 新規参入会社のセールスポイントを確認する
  • リースバック以外の方法も比較検討する

ライフプランを明確にし、サービスとの親和性を確認する

リースバックは生活拠点を変えずに資金を調達することができますが、その代わりに家賃を支払う必要があります。

つまり、賃貸生活の年数や資金の使い道を最初に決めておく必要があり、ライフプランと親和性が高いサービスを選ぶのがポイントとなるでしょう。

また、リースバックは賃貸借期間が定められている定期借地であるケースが多いため、永住できるわけではありません。

そのため、契約後に「こんなはずじゃなかった」という後悔をしないためにも、必ず賃貸借契約の内容は納得いくまで確認しましょう。さらに、将来的な買戻しや住み替えを考慮して、契約内容を詳細に確認することが重要です。

株式会社リクルート

新規参入会社のセールスポイントを確認する

リースバックは不動産会社の新規参入も多いですが不動産会社にもノウハウが必要となるビジネススキームのため、大手で歴史が古い会社の方が選ばれやすいといえます。

そこで、新規参入会社を候補に入れる場合は商品のセールスポイントに注目しましょう。
後から参入した会社はオーナーの要望に合わせた商品を取り扱っていることが多く、よりライフプランに合致したリースバックを選ぶことができます。

このように、新規参入会社は商品の特徴や強みで判断するのがおすすめです。特に、契約条件の柔軟性や独自のサービス提供が新規参入会社の強みとなることが多いです。

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リースバック以外の方法も比較検討する

リースバックによく似た商品にリバースモーゲージや不動産担保ローンがあり、住みながら資金を得るという特徴は同じです。

また、これ以外にも通常の売却や買取という方法もあり、どのプランが一番しっくりくるのか比較検討する必要があるでしょう。リバースモーゲージは特に高齢者向けの商品として注目されており、リースバックと併せて検討することでより良い選択が可能です。

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リースバックを依頼する不動産会社選びに関するまとめ

リースバックは一般的な売却とは異なり、査定額が買取額となります。

また、買取額は家賃設定にも大きく影響を与えるため、必要な資金を正しく把握しておくことが重要です。
さらに、買戻し条件や賃貸契約期間の延長可能性についても事前に確認し、自分のライフプランに合った選択をすることが大切です。

リースバックの特徴で買戻し優先権というのがありますが、どのような権利なのでしょうか?

買戻し優先権とは数年後に必ず買い戻す権利のことで、買い戻しを前提としたリースバック契約となります。
通常のリースバックよりも買取額は高くなり家賃は安くなるという特徴があるため、買戻しが決定している場合には有効な特徴といえるでしょう。
また、この権利を行使することで、将来的な資産形成や家族への継承が可能となります。

買い戻す前提でもリースバックは利用できるんですね。不動産会社に希望条件を伝える際のポイントはありますか?

「必要な手残り額」「払える家賃」「居住年数」の3つは必ず伝えましょう。この条件に基づいた提案を受けることができ、各不動産会社ができる最良のプランを確認することができます。また、契約後のアフターサービスやサポート体制についても確認しておくことが重要です。

分かりました。リースバックを検討する際には通常の売却も比較検討することが重要と聞きましたが、買取が有利になる点はありますか?

すぐに現金化できるという点においては、買取の方が有利です。
また、生活拠点を変えずにすむという点やリフォームなどの成約がないのも大きなメリットといえるでしょう。
さらに、買取後の賃貸借契約での生活コストが明確になるため、資金計画が立てやすくなるという利点もあります。

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