「マンションの買取りは高く売却できる?」
「仲介と何が違うの?」
「相場はどうやって確認すればよい?」
初めてマンションの買取りを検討するとき、知らないことが多くてどうしても不安になってしまいますよね。
そこで今回は、マンションの買取りの概要をはじめ、仲介による売却との違い、メリット・デメリットなどを解説します。買取りの流れや注意点にも触れているので、確認してみてください。
マンションの買取りとはどのような売却方法ですか?
マンションの買取りは、仲介業者を通さずに買取業者に売却する方法です。スムーズに売却できますが、売却価格が市場価格よりも低くなる傾向があります。メリット・デメリットを天秤にかけて、自分に適した方法を選びましょう。
マンションの買取りとは?
マンションの買取りは買取業者(場合によっては仲介業者)に売却する方法です。主に即時買取と買取保証の2種類に分かれます。まずは、それぞれの種類について概要からチェックしてみましょう。
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マンションの即時買取
マンションの即時買取りは、買取価格の交渉完了後にそのまま買取業者に売却する方法です。
マンションをスムーズに手放せるため、まとまった資金がすぐに必要なときや、給与が下がってローンを払いきれなくなったとき、急に転勤が決まったときなどに検討できます。
マンションの買取保証
マンションの買取保証とは、マンションの売却を依頼した仲介業者が買主を見つけられなかったとき(仲介期間終了後)、事前に取り決めた価格でマンションを買取りしてもらう方法です。
売却保証率の上限が90%に設定されている場合、査定価格が3,000万のマンションを最終的に最大2,700万円で買取りしてもらえます。
買主が見つからなかった場合でも買取りしてもらえる点は安心ですが、査定価格より売却額が下がってしまうことがあります。仲介業者の売却活動が不十分だと結果的に損をすることもあります。
マンションの買取りと仲介は何が異なる?
買取保証の説明でも登場しましたが、マンションの売却は仲介業者に依頼できます。買取りと仲介では、マンションの売却期間や売却費用、売却価格、売却難易度などが変わってくるため、違いを理解して検討しなければなりません。
マンションの買取りと仲介の違いについて詳しく解説します。
仲介の概要
引用:マンション買取はおすすめ?仲介との違いや向いている物件の特徴とは「イエウール(家を売る)」
マンションの仲介とは、仲介業者が売主と買主の間に入って売却を進める方法です。仲介業者がマンションを買い取るわけではなく、あくまで仲介業者とは別の買主がマンションを買取ります。
引き続き、仲介と買取りの違いを細かく確認してみましょう。
違い1.売却期間
仲介では、仲介業者を探したり、購入希望者を探してもらったりするため、売却までのプロセスが多いです。そのため仲介の場合、買取りよりも売却期間が長くなってしまいます。
最短で2か月、長くて半年ほどが目安です。買主が見つからなければ、さらに長くなってしまうこともあり得ます。
違い2.売却費用
買取りの場合は、別の買主を探してもらう必要がないため、仲介手数料が発生しません。
その一方で仲介の場合は、別の買主を探してもらう必要があり、仲介手数料が発生します。
違い3.売却価格
買取りの場合は、査定が完了すれば売却価格が固定されます。その一方で仲介の場合は、買主が見つからないと、売却価格が複数回にわたって見直されて下がっていきます。
価格が下がるときは仲介業者を変えるべきか悩んでしまいがちです。
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違い4.売却の難易度
仲介では、買主が見つからなければ売却できません。価値の低いマンションだと、売却までに苦労するでしょう。
その点、買取りでは買取業者に売却できます。
買取業者は一定の経済的信用力を備えていて、個人の買主よりも信用力が高いです。総合的に見て売却が成立する可能性も高いといえます。
比較表
マンションの買取りと仲介の違いを表にまとめてみます。
買取り | 仲介 | |
---|---|---|
買主 | 買取業者 | ・購入希望者・仲介業者(買取保証時) |
売却期間 | 短い | 長い |
売却費用 | 仲介手数料が不要 | 仲介手数料が発生 |
売却価格 | 変動なし | 変動あり |
売却難易度 | 低い | 高い |
マンションを買取りに出すメリット
ここまでマンションの買取りの種類や、仲介との違いなどをご説明しました。マンションの買取について概要を把握していただけたでしょうか。
引き続き、マンションを買取りに出すメリットを詳しく解説します。
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売却の負担が少ない
マンションの買取りでは、買取業者だけに査定をしてもらうだけで済みます。
その一方で仲介業者を利用する場合は、購入希望者の希望があればその都度内覧に対応しなければなりません。
また、マンションの買取りでは初めから修繕を前提として購入してもらえるため、多少の瑕疵を気にせず売却できます。
したがって、買取りのほうが売却するときの負担は少ないといえるでしょう。
スムーズに売却して素早く現金化できる
マンションの買取りでは、買取業者が買主であることから、販売活動を行いません。そのため、査定を依頼してから短期間で売却できるケースもあります。
買取業者によっては、希望の期日に応じて現金化してもらうことも可能です。中には最短1日で現金化してくれる買取業者もあります。
買取りは、なるべく早くまとまったお金を用意したい方に適しているでしょう。
仲介手数料を節約できる
マンションの売却にかかる仲介手数料は国土交通大臣に上限が定められています。具体的な上限は下記の通りです。
マンションの売却価格 | 仲介手数料の上限 |
---|---|
売却価格のうち200万円以下の部分 | 売却価格×5.5% |
売却価格のうち200万円超~400万円以下の部分 | 売却価格×4.4% |
売却価格のうち400万円超の部分 | 売却価格×3.3% |
上限額を計算するときは、マンションの売却価格を3つの区分に分けて、それぞれの金額に指定された割合をかけた結果を合計します。
仮に仲介業者を通して4,000万円のマンションを売却する場合は、上限額が138.6万円になります。
つまり、仲介手数料が発生しない買取業者に依頼すれば、100万円以上の費用を削減できるということです。したがって、高額なマンションを売却する場合は、コストの観点で買取りを検討するメリットが大きくなります。
周囲に知られずに売却できる
通常の売却では、広く買主から認知してもらえるように広告活動が行われます。
その一方で買取りの場合は、マンションを直接購入してもらえるので、チラシやインターネットの広告も不要です。
そのため、近所トラブルや離婚、借金の返済などが理由でも売却しやすくなります。
マンションを買取りに出すデメリット
マンションを買取りに出す方法は、仲介業者に依頼するよりも素早く売却しやすいメリットがありました。ただ、マンションの買取りにもデメリットがあり、慎重な判断が必要です。引き続き、マンションを買取りに出すデメリットを解説します。
売却額が安くなるリスクがある
マンションの買取りでは、買取業者が買取後に物件をリフォームしてから再販します。リフォーム費用を上乗せして販売すると、競合の物件よりも高値になってしまい、売れにくくなる恐れがあります。
そのため、マンションを安く買取りして利益を確保する傾向があり、売却額が安くなるケースも少なくありません。具体的には、売却相場の7~8割ほどになってしまうといわれています。
ただ、仲介の場合でも稀に安くなることもあるので、査定額が変わらない場合は買取りのほうがスムーズに売却できて効率的です。
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断られるリスクがある
マンションの買取りに対応している業者でも、すべてのマンションを買取りしてくれるわけではありません。
買取業者は、エリアやサイズ、築年数、価格帯など、さまざまな基準を設けています。
売却を希望しているマンションが基準を満たしていないと、買取りを断られてしまうケースがあります。
マンションの物件情報によっては、対応してもらえる業者を見つけるのに苦労するでしょう。
家プロでは、極端に厳しい買取基準を設けていないため、買取りを断られるリスクが低いです。物件に何かしらの不安をお抱えであれば一度ご相談ください。
マンションの買取りを依頼するときの流れ
マンションの買取りをスムーズに進めるためには、事前に売却するまでのプロセスを確認しておくことが大切です。ここでは、マンションの買取りを依頼するときの流れについて解説します。
買取業者を選択する
マンションの買取業者はさまざま存在しています。
具体的な例を挙げると下記の通りです。
- 来店や訪問が不要なオンライン相談を受け付けている
- 築年数が古いマンションでも買取りしてくれる
- 内装や設備が経年劣化しても買取りしてくれる
- 住み替え先の購入も同時に進められる
買取業者ごとに、公式ホームページで特徴や選ばれる理由、利用者満足度などが掲載されています。よく比較して自分にマッチする業者を選びましょう。
調査・査定を依頼する
買取業者に売却したいマンションを調査・査定してもらいます。依頼すると、売主に応じたチームを結成して担当者が物件を訪問し、室内を確認してくれます。
調査・査定の内容に基づき買取りの可否が審査される流れです。再訪問時に査定価格を提示してもらうとともに、その後の提案を受けられます。場合によっては、一度の訪問で価格を提示してもらえるケースもあるようです。
なお、査定は公式ホームページから申し込める場合が多いです。たとえば、物件の種別をマンションに設定し、都道府県と市区町村、町名、丁目を入力するだけで申し込める買取業者があります。気になった買取業者があれば、ひとまず査定を申し込んでみるとよいでしょう。
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契約内容をすりあわせる
売主と買取業者の間で契約内容を読み合わせ、雨漏りや白アリの被害、給排水管の故障など、物件の状況についても書面で確認します。
不明な点があれば質問をして、問題がなければ契約書に記名と押印をする流れです。
買取契約で必要な書類
買取契約で主に必要となる書類は下記の通りです。
- 権利証あるいは登記識別情報
- 実印
- 印鑑証明書
- 住民票 (住所変更がある場合)
- 顔写真付き本人確認資料 (免許証等)
- 収入印紙
- 固定資産税の納税通知書
- マンションの管理規約など
売主によっては必要な書類が増えることもあるので、詳細は買取業者に確認が必要です。
マンションを引き渡す
売買契約の締結が完了したら、所有しているマンションを買取業者に引き渡します。引き渡しの日は売主の都合にあわせて調整してもらえるので、すぐに引っ越しする必要はありません。
なお、マンションを賃貸に出している場合でも、希望に応じて賃貸中のまま買い取ってもらえることもあります。また、クリーニングが不要で、家具・家電・生活用品などを処分してくれる買取業者もあります。
クリーニングや生活用品の処分まで対応してくれるのは親切ですね。売却時の負担が減るのはうれしい限りです。
いずれにせよ、スムーズにマンションを売却するには、引き渡しに関するルールも事前に確認しておくのが無難です。
マンションの買取価格の相場と調べ方
マンションはどれくらいの価格で買取りしてもらえるのか、相場を知りたい方もいるでしょう。マンションの買取価格の相場と調べ方についてご紹介します。
相場
首都圏の各エリアにおける具体的な中古マンションの買取価格を確認してみます。
中古マンションの再生販売事業を展開する東京テアトルが2022年12月に公開した情報によると、同社が実際に取り引きした中古マンションの平均買取価格は下記の通りです。
平均買取価格 | 平均面積 | 平均築年数 | |
---|---|---|---|
東京23区 | 2,263万円 | 57.41m² | 33年 |
東京市部 | 1,422万円 | 66.19m² | 34年 |
横浜市 | 1,621万円 | 67.65m² | 32年 |
川崎市 | 1,880万円 | 65.86m² | 36年 |
相模原市 | 1,671万円 | 67.02m² | 21年 |
さいたま市 | 1,585万円 | 66.00m² | 32年 |
千葉県 | 1,165万円 | 73.80m² | 32年 |
1都3県平均 | 1,735万円 | 64.48m² | 32年 |
東京23区は2,000万円を超えており、都心のマンションは高く買取りしてもらえる可能性が高いとわかります。
この買取業者は築年数が多いマンションを買い取っているようですね
新しい物件を中心に買取りしている業者であれば、平均買取価格が高くなる場合があります。ほかの買取業者の買取価格もご自身でリサーチしておくとよいでしょう。
調べ方
マンションの売却価格の相場は、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営している不動産取引情報提供サイト「REINS Market Information」で確認できます。
トップページで、「都道府県」や「地域」を設定するだけで検索結果が表示されるので、操作が簡単です。
駅からの距離や所在、専有面積、間取り、築年数などの情報とともにマンションの1m²あたりの単価がわかります。
各条件を追加で指定して取引情報を絞り込むことも可能です。自分が売却する物件の情報を想定して絞り込めば、おおよその売却価格を把握できるでしょう。
参考:REINS Market Information(全国指定流通機構連絡協議会)
マンションの買取価格を高める要因
マンションの相場はあくまで目安であり、価値の高い物件だと相場以上の金額で売却できることもあります。どのようなマンションであれば買取価格が高くなりやすいのでしょうか。
マンションの買取価格を高める要因についてまとめてみます。
要因1.築年数
マンションの築年数が少なくて新しいほうが高く買取りしてもらいやすいです。築年数は、マンションが完成してから経過した年数であり、建築後1年未満で未使用である場合は、新築として扱われます。
一般的には築年数が20年以上だと古い物件として認識されやすいです。
1981年6月に建築基準法の耐震基準が強化されたこともあり、築年数が40年を超えている場合は耐震性能が劣ります。リフォームや修繕をしても、買い手が見つかりにくいことから、価値も低くなるでしょう。
要因2.日当たり
リビングのある部屋のベランダや窓の方角によっても価格が変動することがあります。
一般的に日当たりのよい南向きが最も価格が高くなりやすいです。南向きだと日照時間が長くなるため、洗濯物が乾きやすくなります。メリットがわかりやすく、注目されやすいのでしょう。
そのほかの方角については、東向き>西向き>北向きの順に金額が安くなっていきます。
方角は変えられませんが、リノベーションによって採光を工夫すれば、価格に影響を与えないこともできます。
マンションの買取りを成功させる方法
買取業者にマンションの買取りを依頼しても、必ずしも納得のいく金額で売却できるとは限りません。買取りを成功させるにはいくつか押さえておくべきポイントがあります。ここでは、マンションの買取りを成功させる方法について解説します。
買取価格の相場を把握しておく
担当者の知識が不足すれば、マンションの価値を正しく査定してもらえないことがあります。
そのため、マンションの売却額の相場を知らずに買取業者に査定を依頼すると、査定額が低かったときに損をしてしまうリスクが高いです。
査定額が適切かどうかを判断するために、自分でも買取価格の相場を把握しておきましょう。
買取価格の相場を把握しておけば、相場よりも低かったときに理由を質問することで、査定額について納得しやすくなります。
もし理由に納得できない場合、マンションの価値が上がると考えられる根拠を提示できれば、査定額を増やしてもらえることもあります。
このようにマンションの買取価格の相場が、査定額の交渉をするきっかけにもなり得るので、最低限リサーチしておくことが大切です。
信頼できる担当者を見つけて査定を依頼する
マンションの売却額の相場を把握するには複数の買取り業者に査定を依頼する方法があります。
具体的な方法として、マンションの一括査定サービスを利用する方法が挙げられます。マンションの一括査定サービスは、一度の申し込みによって複数の買取業者にまとめて査定を依頼できるサービスです。
ただ、一括査定サービスを利用すると、複数の買取業者から電話がかかってきてしまい、対応が面倒になるケースも少なくありません。
”やばい、一括査定登録したら今日から毎日3〜4社がマンション査定に1時間おきにやって来る…
そのための電話アポが次々とかかってきて今日寝られない。せっかく最後のマンション暮らし、もう少しゆっくり過ごしたいな。”
したがって対応が面倒に感じる方であれば、やみくもに一括査定サービスを利用するよりも、信頼できる担当者を見つけて査定をお願いしていくのが現実的です。
家プロでは、マンション買取アドバイザーが専任で対応しており、素早い査定で可能な限り高額を提示しています。ひとまずおおよその相場を知りたいときはぜひご相談ください。
買取業者の口コミを確認する
マンションの買取りを成功させるには、買取業者の口コミをチェックすることも大切です。
口コミでは、「複数社に査定を依頼したが、最も高い金額を提示してくれた」「他社と比較して対応が迅速だった」といった良い評判や、「売主の気持ちは二の次」「やる気が感じられない」といった悪い評判など、買取業者を利用した方のリアルな感想を把握できます。
口コミをチェックしていくうちに、数ある買取業者の中で、優良な買取業者と悪質な業者が明確になっていくでしょう。
口コミは基本的に買取業者のホームページで確認できますが、客観的な評判を知りたいのであれば、GoogleMapに買取業者の名称を入力してチェックするのも気軽な方法です。
総合的に高評価の買取業者であれば、安心してマンションの買取りを依頼できるでしょう。
買取業者の選び方に迷ったときは、ひとまず口コミを参考にしてみてください。
マンションを買取りに出すときの注意点
マンションの買取りは大金の移動をともなう取り引きです。成功すれば大金を獲得できますが、トラブルに見舞われると巨額の損失を被ってしまいます。また、誤った情報に左右されて、売却のチャンスを逃してしまうことも…。
安心して取り引きを進めるためには、買取りの注意点を知っておくことが重要です。引き続き、マンションを買取に出すときの注意点を解説します。
注意点1.途中で値下げを強要されることがある
査定を依頼したとき、高額を提示してもらえると、すぐにでも契約を結びたいと思ってしまいますよね。
悪質なケースだと、契約を結ばせるためにわざと高い査定額を提示されることもあり、売買契約を交わしたあとに値下げを強要されるトラブルも起こり得ます。
契約を解除すればよいと思うかもしれませんが、契約解除を申し立てた結果、売主都合の契約解除として違約金を請求されるリスクも高いです。
したがって、買取査定額が相場より極端に高い場合は、安易に契約を結ばないように注意しなければなりません。
査定の根拠を確認して、査定額の妥当性を慎重に判断することが重要です。そのほか、契約前に契約書の内容に不利な点がないかどうかも、必ずチェックしましょう。
注意点2.マンションを勝手に売られて失踪されることがある
マンションの買取りで詐欺に見舞われてしまうこともあります。たとえば、買取りの専門家だと信頼して印鑑証明書や運転免許証、権利証などを渡した結果、所有者になりすまして第三者に売却されてしまう例が挙げられます。
最終的に詐欺師はお金とともに失踪して、売主が損害を被ってしまうというわけです。
購入した相手に登記抹消を求めて取り戻すことも不可能ではありませんが、民事訴訟とともに弁護士費用なども必要になります。
詐欺師に騙されるのが不安であれば、信頼できる買取業者を探すことが重要です。
注意点3.事故物件は買取りでも断られることがある
マンションの買取りは、仲介よりも難易度が低いことをお伝えしました。
ただ、事故物件の場合は事故が昔に発生した場合でも、検索やSNSなどを通して露見してしまうため、始めから買取りを断られてしまうリスクがあります。
たとえば、殺人が起こった分譲マンションなどは、築年数がそこまで古くない場合であっても、断られてしまうことも。
ただ、事故物件の買取りに特化した専門業者も存在しています。どこに頼んでも対応してもらえず途方に暮れてしまったときは、専門業者に相談してみるとよいでしょう。
注意点4.アポなし訪問は悪質な買取りのリスクがある
アポなし訪問は悪質な買取りの手口です。
たとえば、「1千万円で買い取る」「早く決めないと売れなくなる」などのフレーズでせかして、買取りを強引に進める事例があります。
売却を考えているタイミングで訪問されてしまうと、うかつに契約を結んでしまうこともあり得るでしょう。
あとで解約しようとしても、契約を解除するために手付金の倍額を支払ったり、高額な違約金が発生したりするリスクもあります。
アポなし訪問を受けたときは、安易に契約しないようにしましょう。
注意点5.口コミを鵜呑みにするのは危険
買取りを成功させるために、口コミの確認はもちろん重要です。
しかし、買取りの査定額は時期によっても安くなるため、査定が適切でも悪評につながることがあります。
対応が悪かったという口コミも、担当者に恵まれなかっただけの可能性も想定されます。
少数の口コミだけで判断するのではなく、なるべく多くの口コミをチェックしてから買取りを進めるようにしましょう。
マンションの買取りでトラブルに見舞われたときの相談先
マンションの買取りでは、注意していても悪質な業者と遭遇してしまうケースも想定されます。万が一に備えて相談先を知っておくと安心です。
引き続き、マンションの買取りでトラブルに見舞われたときの相談先をご紹介します。
相談先1.独立行政法人 国民生活センター
マンションの買取りに関する相談先として挙げられるのが、独立行政法人 国民生活センターです。
国民生活センターは、国民生活の安定および向上を目的に、国民生活に関する情報提供・調査研究・紛争解決を行っている独立行政法人です。
消費生活センターと連携しており、マンションの買取りに関して困ったことがあったとき、気軽に相談しやすいです。
消費者ホットラインの「188」に電話をかけると、日本全国における最寄りの消費者生活相談窓口を案内してもらえます。
国民生活センターも平日バックアップ相談を受け付けており、最寄りの相談窓口につながらない場合は「03-3446-1623」に電話をかけると対応してもらえます。
また、国民生活センターの公式ホームページにはマンションの買取りに関するトラブルの事例が掲載されており、トラブルを回避するための参考にもなるでしょう。
マンションの買取りを進める前にあらかじめチェックしておくのもおすすめです。
参考:全国の消費生活センター等(国民生活センター)
相談先2.独立行政法人 法テラス
日本司法支援センター法テラスは、総合法律支援法にもとづき、総合法律支援に関する事業を迅速かつ適切に行うために設立された独立行政法人です。
法的トラブルに関する悩み相談を受け付けており、刑事・民事を問わず問題解決の案内をしてくれます。相談内容に応じて法テラスが行っているサービスを案内したり、さらに専門的に相談できる関係機関を案内したりしてくれます。
サポートダイヤルは0570-078374です。受付時間は平日が9時~21時、土曜日が9時~17時となっています。なお、メールでは24時間にわたって問い合わせを受け付けています。
マンションの買取りで法的なトラブルに巻き込まれてしまったときにも、適切に対応してくれるでしょう。
参考:相談をご希望の方へ(日本司法支援センター法テラス)
マンションを買取りに出すのがおすすめな人
ここまで解説した内容も含めてマンションを買取りに出すのがおすすめな人をまとめてみます。
- 売却価格よりも売却スピードを重視する方
- まとまった資金がすぐにでも必要な方
- 退職や転勤などによってマンションを売る必要が生じた方
- マンションの仲介手数料を節約したい方
- マンションを確実に売却したい方
- 内覧に対応するのが面倒な方
- 修繕の必要があり売却できるか不安な方
- 売却後の故障、不具合によるクレームを回避したい方
- 近所トラブルや離婚、借金の返済などが理由でマンションを売却する方
マンションの買取りは、市場価格よりも買取価格が低くなってしまいがちですが、仲介にはないメリットがたくさんあります。
買取りを選択すべきかどうか迷ったときは、ひとまずマンションを売りたい理由を明確にしてみてください。
たとえば、お金がすぐに必要という理由であれば、素早く売却しやすい買取りのメリットが活きます。
ただ、マンションを売却するときの事情は人によっては複雑です。一般的に調査・査定の前に売却に関する不安を相談できるので、ひとまず買取業者に問い合わせてみるとよいでしょう。
まとめ
今回は、マンションの買取りの種類を始め、仲介との違いやメリット、デメリット、注意点などを解説しました。
マンションの買取りは、買取業者に直接売却する即時買取りと、仲介業者に仲介期間終了後に購入してもらう買取保証に分かれていました。
買取りの場合、買主が買取業者であることから販売活動が不要であり、スムーズに売却できます。また、仲介業者を利用しないので、仲介手数料も発生しません。
ただ、買取業者がリフォームしてから再販することから、利益を確保するための都合上、市場価格よりも価格が下がりやすいです。
また、買取業者の知識不足によって正しく査定をしてもらえないケースもあり得ます。
少しでも高額でマンションを売却したいのであれば、専門知識が豊富な買取業者を探すことが重要です。
家プロでは、マンション買取アドバイザーが専任で対応しており、素早い査定で可能な限り高額を提示しています。買取業者に迷ったときはぜひご相談ください。
マンションの買取りでは、仲介手数料がかからないのはとても魅力的に感じました。そのほかのメリットとデメリットも考慮したうえで、前向きに検討していこうと思います。
買取りでは、値下げの強要やなりすましによる売却などのトラブルも起こり得ます。信頼できる買取業者を慎重に見極めてから買取りを依頼しましょう
家プロなら、最短1週間でマンションを売却し、現金化できます。
また、宅建資格等の資格保有者である専任の「買取アドバイザー」が、税金・法律・売却価格の面で最適な売却を提案するので、納得のうえでスピーディーにマンションを売却可能です。
さらに、18年間の不動産買取で培った独自の販売網があるので、他社よりも平均して15%高値での売却を実現しています。
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