マンションからの住み替えを計画するときにまず迷うのが、購入するのがマンションか戸建てか、という点です。
また、住み替えの選択肢にはほかにも 「新築・中古」「売り先行・買い先行」があるため、家族全員でしっかり協議し後悔のない選択をする必要があるでしょう。
そこで、この記事では主に「マンションか戸建てか」の判断基準について解説します。
マンションから住み替えを検討しているオーナーは、是非参考にしてください。
戸建てへの住み替えを検討していますが、戸建ての最大の特徴はなんでしょうか?
戸建ての最大の特徴は、マンションのように管理修繕費や駐車場代がかからないという点です。
管理修繕費がないことでトータルコストが安くなる一方、管理の手間がかかることになります。
この特徴はマンションにはないため、あらかじめ知っておきましょう。
分かりました。マンションのメリットはなんでしょうか?
マンションは維持管理を管理会社に委託するため、戸建てのような手間がかかりません。
また、セキュリティは戸建てに比べて高いという点も、大きなメリットといえるでしょう。
マンションからの住み替えの分類
マンションから住み替えをする際、どのような選択肢があるのでしょうか。
この章では選択できる不動産の種別と状態について、解説します。
- 住み替え先がマンションか戸建てか
- 住み替え先が新築か中古か
- 売り先行か買い先行か
住み替え先がマンションか戸建てか
住み替え先がマンションか戸建てかで、ライフスタイルは大きく変わるでしょう。
なぜなら、マンションと戸建てでは所有できる面積が全く異なるからです。
そのため、後述するメリットとデメリットを確認した上で、選択する必要があります。
ただし、移転先のエリアが決まっている場合、郊外や地方だとマンションがないケースもあります。
この場合は住み替え先の検討物件は戸建てのみとなるため、あらかじめ移転先の物件はチェックしましょう。
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住み替え先が新築か中古か
住み替え先に戸建てを選択した場合、新築と中古のどちらにするのかを、検討しなければなりません。
さらに、新築の場合は分譲住宅と注文住宅に分かれているため、戸建ての選択肢は次の3種類となります。
- 注文住宅
- 新築分譲住宅
- 中古戸建て
それぞれの戸建ては特徴が異なり、たとえば注文住宅は理想の家を建てられますがコストが高くなり、中古戸建てはコストが安いものの耐久性に不安があります。
このような特徴を理解した上で、最適な住み替え先を選択しましょう。
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売り先行か買い先行か
住み替えの選択肢は、住み替え先の物件選択だけではありません。
今住んでいるマンションを先に売る「売り先行」と、住み替えた後に売却する「買い先行」のどちらかを選択しなければなりません。
ただし、狙っている住み替え先が「新築分譲住宅」、「新築マンション」、「今住んでいるマンションと同じマンション内の部屋」の場合、すぐに売れてしまう可能性があるため、買い先行がおすすめです。
なお、買い先行の場合は住宅ローンがダブルローンになる可能性もあるため、資金計画は慎重に立てましょう。
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マンションからマンションへの住み替え
この章では、マンションからマンションへ住み替えをした場合の、メリットとデメリット。そして注意点について、解説します。
後述する「マンションから戸建てへの住み替え」と合わせて、参考にしてください。
- メリット
- デメリット
- 注意点
メリット
マンションからマンションへ住み替えをする場合、「慣れている生活環境を継続できる」という点が大きなメリットといえるでしょう。たとえば、近所づきあいの頻度や防犯対策、維持管理の手間などは、マンションと戸建てでは大きく違います。
このように、生活環境が変化しないというメリットは、住み替えのストレスを減らしてくれます。
また、マンションは立地が良い場所に建築されるケースが多いため、利便性についても変わらず生活できるでしょう。
なお、新築マンションと中古マンションの違いとして耐久性がありますが、中古マンションは室内に柱の張り出しが大きいなどのデメリットがある反面、近年の建物よりも鉄筋やコンクリートが分厚い場合もあります。
そのため、「中古マンション=耐久性が低い」とは一概にならないことを、知っておきましょう。
デメリット
マンションは戸建てよりもトータルコストがかかるという点が、デメリットです。
マンションから戸建てに住み替えた場合には管理修繕費や駐車場代などが不要となりますが、住み替え先がマンションの場合、こういった維持管理費用は継続してかかります。
もちろん、戸建ても維持管理費はかかりますが、一般的にはマンションよりも安くなる傾向にあります。
また、マンションのデメリットとして、将来駐車場が廃止となったり管理修繕費が値上げされるなどのリスクがあります。
これらのポイントを考慮した上で、マンションに住み替えるかどうかを検討しましょう。
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注意点
マンションに住み替えをする場合の注意点として、管理修繕費が後から値上がりするという点があります。
管理修繕費が値上がりする要因には、管理会社の経営悪化と大規模修繕工事の積立金不足があります。
こういったリスクを見極めるためにも、管理会社の資産運用状況とマンション全体の滞納額は定期的にチェックしましょう。
また、これ以外の注意点として、上下左右に住んでいる住民の確認や築年数などがあります。
マンションが変わると当然住んでいる人も変わるため、どんな人が隣人になるのかを知ることは、とても重要です。
この章ではマンションに住み替えるメリットを解説しましたが、まとめると次のようになります。
- 慣れたマンションの生活パターンを維持できる
- 建物維持やセキュリティが安心
- 立地が良い
- 資産価値が落ちにくい
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マンションから戸建てへの住み替え
マンションからマンションへの住み替えと同様に、戸建てへの住み替えについても、メリットとデメリット、注意点があります。
- メリット
- デメリット
- 注意点
メリット
マンションから戸建てに住み替えることで、トータルの維持管理費が安くなり、マンションよりも建物面積が広くなります。
このように、マンションと戸建てではライフスタイルが大きく変わるため、たとえば庭でバーベキューをしたり家族全員がそれぞれの個室を持つことが可能です。
また、中古戸建ては安く手に入り、注文住宅は一から自由設計できます。
つまり、マンションから戸建てに住み替えるメリットとは、「マンションでは実現できない暮らしが実現できる点」といえるでしょう。
デメリット
マンションは戸建てに比べ、セキュリティが低いという点がデメリットです。
警察庁が公開している「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗の認知件数は戸建てが33%と最も多いことが分かりました。
このことからも、戸建てに住み替えをする際には、マンション暮らしの時よりも防犯意識を高く持つ必要があるでしょう。
また、戸建てはマンションよりも資産価値が減少しやすく、その結果リセールバリューが低くなるというデメリットもあります。
そのため、戸建てに住み替える際には、リセールする可能性について検討しましょう。
参考サイト:侵入窃盗認知件数の推移
注意点
マンションから戸建てに住み替えをする際には、戸建ての耐久性と資金計画に注意しましょう。
中古戸建ての場合は耐久性に心配があるものの、インスペクションを実施した物件でなければ建物の状況が不明確なまま購入することになります。この場合は後からメンテナンス費用がかかることもあるため、注意が必要です。
一方、注文住宅や分譲住宅の場合は耐久性についての心配はありませんが、資金計画が成り立つかどうかをしっかりチェックする必要があるでしょう。
このような注意点をチェックすることで、安心して戸建てに住み替えることができます。
この章ではマンションに住み替えるメリットを解説しましたが、まとめると次のようになります。
- 定額の管理費・修繕積立・駐車場代が無くなる
- 安い中古物件を購入して老後資金調達も可能
- 土地・庭・物置が持てる
- 建て替えやリフォームの自由度が高い
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マンションからの住み替えに関するまとめ
リモートワークの普及によって、今住んでいるマンションにこだわらず、より快適な住環境に住み替えるケースも多いです。
しかし、住み替えをする際には住み替え先が持つそれぞれのメリットとデメリットを把握する必要があるでしょう。
マンションの維持管理には、どのような注意点がありますか?
マンションが変わると維持管理費や管理状況が異なるため、今住んでいるマンションと月額の維持管理費が変わるという点が、注意点となります。
そのため、事前に管理修繕費と管理状況はチェックしましょう。
分かりました。戸建てに住むうえでの注意点はありますか?
戸建てはマンションと違い、管理修繕費の徴収がありません。
つまり、家の管理は自分ですることになり、庭の手入れや外壁塗装などに費用がかかってしまうのが、注意点となるでしょう。
戸建てはマンションよりも維持管理にかかるコストは安くなる傾向にありますが、一般的には30年で300~400万円は用意する必要があります。
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