「住宅ローンを返済中だけど、家を売ることはできるの?」そんな不安を抱える方は多いと思います。この記事では、住宅ローン返済中の状態で家を売却する際の具体的な手順やリスクを解説します。
オーバーローンやアンダーローンの違い、売却後の残債処理方法、さらに転勤や離婚など、人生の大きな転機における最適な対応策まで網羅。安心して返済中の家の売却を成功させるための、実践的な方法をご紹介します。
住宅ローン返済中でも家を売却できる?知っておきたい基礎知識

住宅ローンが残っている状態でも家を売却することは可能です。その場合、住宅ローンの状況によって対応が異なります。売却にあたって、家の売却手続きやローン中の手順をしっかり理解しておくことが大切です。
アンダーローンとオーバーローンの違いを理解しよう
住宅ローンが残っている家を売却する際、「アンダーローン」と「オーバーローン」のどちらに該当するかを理解することが非常に重要です。これにより、家の売却後の手続きやローンの残債処理の方法が大きく変わります。ここでは、それぞれのローン状況に応じた基本的な違いと、その影響について詳しく解説します。
アンダーローンとは?【一括返済】
アンダーローンとは、家の売却価格が住宅ローンの残債を上回る状態のことを指します。この場合、売却によって得られる金額で残っているローンを全額返済できるため、手続きは比較的スムーズです。たとえば、家の売却価格が3000万円で、ローン残債が2500万円であれば、差額の500万円が手元に残ることになります。
アンダーローンの主なポイント:
- 売却価格 > ローン残債
- 売却後のローン完済が可能
- 差額が手元に残る
- 手続きが比較的簡単
オーバーローンとは?【交渉が必要】
オーバーローンは、逆に家の売却価格がローン残債を下回る状態を指します。例えば、売却価格が2000万円に対してローン残債が2500万円である場合、売却だけではローンを完済できません。この場合、残りの500万円は引き続きローン返済が必要となるため、追加の対策が求められます。
オーバーローンの主なポイント:
- 売却価格 > ローン残債の状態
- 売却後のローン完済が可能
- 差額が手元に残る
- 手続きが比較的簡単
どちらの場合も専門家のアドバイスが重要
アンダーローンの場合は売却後にローンを完済できるため、一般的にリスクが低く売却手続きもスムーズに進むことが多いです。しかし、オーバーローンでは残債が残るため、売却後のローン返済や次の住居をどうするかといった追加の対策が必要になります。
特にオーバーローンの状態では、売却後にどのように残債を処理するかが重要なポイントとなります。例えば、自己資金を用意して不足分を返済するか、または金融機関と交渉してローン残債の返済方法の変更も検討されます。
どちらのケースでも、家を売却する際は必ず不動産の専門家や住宅ローンに詳しい金融機関に相談し、最適なアドバイスを受けることが成功への近道となります。
売却時の家・ローン残債の処理方法の流れ
住宅ローン返済中に家を売却する際、多くの方が気にするのが「ローン残債の処理方法」です。売却した金額で住宅ローンを完済できない場合や、手元に残債が残るケースにおいて、どのように対応すべきかを理解することが重要です。
1. 売却価格がローン残債を上回る場合【アンダーローン】
アンダーローンの場合、家を売却した際に得られる売却金額がローン残債を上回るため、売却金で住宅ローンを一括で返済できます。たとえば、売却価格が3000万円、ローン残債が2000万円であれば、売却後に余った1000万円は手元に残ることになります。この場合、特に大きな問題なく手続きを進められ、比較的スムーズに売却が完了します。
アンダーローン時の残債処理フロー
- 不動産会社を通じて売却
- 売却価格からローン残債を全額返済
- 残った金額を手元に残す
- 売却完了
2. 売却価格がローン残債を下回る場合(オーバーローン)
オーバーローンの状態では、家を売却してもローン残債を全額返済できません。この場合、残債をどのように処理するかが問題となります。例えば、売却価格が2000万円でローン残債が2500万円の場合、売却後も500万円のローンが残ります。残債を処理する方法には、いくつかの選択肢があります。
オーバーローン時の残債処理フロー
- 売却が載の相場を確認
- 金融機関と相談・交渉
- 不動産会社を通じて売却
- 売却価格からローン残債を一部返済
- 残った金額を毎月返済手続き
残債の金額がオーバーローンの場合の売却にあたっては、以下の手段を併用して対応します。
オーバーローン時の残債処理方法
- 自己資金で不足分を補填する
売却後に残ったローン残債を、自己資金や貯金で補填する方法です。この方法は、ローンを完全に清算し、家の売却手続きを完了させるための最も直接的な方法です。 - 金融機関との交渉
残債が大きく、自己資金で補填することが難しい場合、金融機関と交渉して分割返済や条件緩和を求めることが可能です。特に、経済困難や転職、離婚などの理由で家を手放さなければならない状況では、銀行に相談して柔軟な対応を求めることが有効です。 - 新たなローンを組む
売却後に残ったローン残債を、別のローンとして組み直し、分割で返済する方法です。この場合、金融機関との相談が必要ですが、将来的に無理なく返済できるプランを構築することが大切です。 - 任意売却
金融機関の同意を得て、ローン残債を返済できない状態でも家を売却する「任意売却」を行うことも一つの方法です。この手続きでは、家を売却して得た金額をもとに残債の一部を別途毎月低額で返済できる場合もあります。ただし、金融機関との交渉が必要で、通常の売却よりも手続きが複雑です。
3. 残債処理の選択肢・メリットとデメリット
以下の表で、アンダーローンとオーバーローン時のローン残債の処理方法をまとめました。
ローン状況 | 残債処理方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
アンダーローン | 売却金でローン全額を返済 | 手続きが簡単、利益が手元に残る | 特になし |
オーバーローン | 自己資金で補填 | ローンを完済できる | 自己資金が必要 |
オーバーローン | 金融機関と分割返済交渉 | 返済計画を緩和できる | 銀行の同意が必要 |
オーバーローン | 新たなローンを組む | 無理のない返済が可能 | 二重のローンが発生 |
オーバーローン | 任意売却 | ローン残債が減免される可能性 | 手続きが複雑、信用情報に影響が出る |
【売却・賃貸・維持】ケース別の選択肢

住宅ローン返済中に家を売却するかどうか悩む際には、必ずしも「売却」だけでなく、「賃貸」や「維持」という選択肢も検討することができます。特に戸建て住宅とマンションでは、それぞれの特性に応じて異なるメリット・デメリットがあります。
1. 売却の選択肢
住宅ローン返済中の家を売却する場合、その家を手放しローンを精算することが主な目的となります。売却は一度きりの大きな決断であり、将来的にその家に住む可能性が完全になくなることを考慮する必要があります。
戸建ての場合
- メリット
土地の価値が高い場合は売却益が見込めます。また、メンテナンスコストが将来的にかからなくなる点も大きなメリットです。 - デメリット
地域の需要によっては売却まで時間がかかることがあるため、計画的に進める必要があります。また、売却価格がローン残債を下回るオーバーローンの場合、追加で費用が発生する可能性もあります。
マンションの場合
- メリット
都市部にあるマンションであれば、高い売却価格が期待でき、特に交通の便が良い場所にあるマンションは需要が高いです。メンテナンス費用や修繕積立金から解放される点も魅力です。 - デメリット
建物の年数が経過するほど売却価格が低下する傾向があるため、早めに決断することが重要です。管理費や修繕費が増加してくると、売却のタイミングが難しくなります。
2. 賃貸の選択肢
家を売却する代わりに賃貸として運用する選択肢もあります。家に住む予定が将来的にある場合や、売却時の損失を避けたい場合には、賃貸運用が有効です。
戸建ての場合
- メリット
需要があるエリアでは、賃貸によって安定した収益を得られます。また、将来的に自分が住む可能性が残る点もプラスです。賃貸契約が終了すれば、再び家を売却する選択肢もあります。 - デメリット
賃貸に出している間も、メンテナンス費用や固定資産税の支払いが必要です。さらに、賃借人の管理や不動産管理会社への手数料など、追加のコストが発生する点にも注意が必要です。
マンションの場合
- メリット
都市部や駅近のマンションは賃貸需要が高く、安定した家賃収入が見込めます。ローン返済中でも家賃で一部の返済を補える点は魅力的です。 - デメリット
賃貸に出す際、管理費や修繕積立金の負担は残るため、賃貸収益でそれらをカバーする必要があります。また、将来的に売却を考える場合、古くなるほど売却価格が下がるため、賃貸運用の期間が長くなると不利になる可能性があります。
3. 維持の選択肢
ローン中の家をそのまま維持するという選択肢もあります。特に、売却や賃貸をすぐに決断できない場合や、転居後も家を手元に残したい場合には、維持することが最適な選択肢となることがあります。
戸建ての場合
- メリット
将来的に再び住む予定がある場合や、土地の価値が上がると予想される場合には、維持することでその利益を享受できます。また、家族が増えるなど将来的に大きな家が必要になる場合にも有利です。 - デメリット
空き家にしている間も固定資産税やメンテナンス費用が発生するため、コストがかかります。また、空き家状態が長引くと建物が老朽化し、修繕費が高額になる可能性があります。
マンションの場合
- メリット
将来的に住む予定がある場合や、立地が良く価値の下がりにくいマンションであれば、維持する価値があります。また、住まなくても売却タイミングを見計らい、価格が上昇するまで待つことも可能です。 - デメリット
管理費や修繕積立金は住んでいなくても支払い続ける必要があるため、コストがかかります。また、空き家にしていると設備の劣化が進み、メンテナンス費用がかさむ可能性があります。
戸建てとマンションの選択肢比較
選択肢 | 戸建てのメリット・デメリット | マンションのメリット・デメリット |
---|---|---|
売却 | メンテナンス費用が不要、土地の価値が高い | 都市部では高額で売却可能、メンテナンス費用が不要 |
賃貸 | 将来の再利用が可能、賃貸収益を得られる | 安定した家賃収入が得られる、管理費負担あり |
維持 | 将来的な自宅利用に適している、土地価値上昇の可能性 | 管理費や修繕積立金が発生、売却タイミングを待てる |
家を売却するか、賃貸に出すか、あるいは維持するかは、住宅ローン中であれば、家の市場価値、残債、将来の住まいの計画などを総合的に考慮し、最適な選択肢を検討しましょう。
住宅ローン返済中に家を売る具体的なステップ

住宅ローンが残っている家を売却する際には、いくつかのステップを踏む必要があります。適切な査定、ローン残債の返済めどのほか、事前に諸手続きの手順確認をしておきます。売却が可能であれば、必要な書類を揃え、売却手続きを進めましょう。
市場価格の把握と不動産査定
住宅ローン返済中に家を売却する際、まず重要なのが自分の家の市場価格を正確に把握することです。適切な市場価格の把握は売却成功の鍵となるだけでなく、ローンの残債のめどをはっきりさせるために不可欠です。
1. 市場価格の把握
家の市場価格を知るためには、地域の不動産相場を確認することが重要です。代表的な方法として販売中の類似物件の売り出し金額のほか、「レインズマーケットインフォメーション」などの不動産取引実績の情報サイトを活用することが挙げられます。
これらの情報をもとに、売却価格の予想を立て、ローン残債との比較を行いましょう。
2. 不動産査定の方法
ローン残債の金額を出すためには、市場価格の把握だけでなくプロの不動産会社による査定が必須です。不動産査定には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。
机上査定
机上査定とは、実際に家を訪問することなく、公開されたデータや資料を基に算出する簡易的な査定です。家の住所や広さ、築年数などの基本的な情報を提供するだけで、スピーディーに査定結果を受け取ることができます。机上査定は、複数の不動産会社に依頼して相場を比較する際に非常に便利です。
訪問査定
訪問査定は、実際に不動産会社の担当者が家を訪問し、家の内部状態や周辺環境を確認して査定を行う方法です。机上査定よりも時間はかかりますが、家の具体的な状態を考慮したより正確な価格を算出できます。住宅ローン中の家を売却する際には、最終的には訪問査定を受けることを推奨します。
以下はそれぞれの査定方法の特徴をまとめたものです。
査定方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
机上査定 | 住所や広さ、築年数など基本情報を基に簡易的に算出 | 短時間で査定結果が得られる | 家の具体的な状態が反映されない可能性 |
訪問査定 | 家の内部状態や周辺環境を考慮した精密な査定 | 正確な査定結果が得られる | 査定に時間がかかる |
3. 査定結果を基に売却計画を立てる
机上査定や訪問査定で得た結果を基に、売却価格の目標を設定します。ローン中であることを考慮し、売却価格と残債を照らし合わせた上で、アンダーローンなのかオーバーローンなのかを確認しましょう。
不動産会社によって提示される査定額は異なる場合があるため、複数の査定結果を比較することが大切です。最適なタイミングでの売却を目指すためにも、市場相場や査定結果をしっかりと理解し、計画的に進めましょう。
売却手続きの詳細と必要書類
住宅ローン返済中に家を売却する際、正しい手続きを踏むことが成功の鍵となります。売却プロセスには、金融機関とのやり取りや書類の準備が不可欠です。
1. 売却手続きの詳細
売却手続きは、以下のステップで進行します。住宅ローン中の家を売却する場合、オーバーローンかアンダーローンかに応じて手続きが異なるため、それぞれの流れに注意が必要です。
不動産査定を受けるとき
まずは家の市場価値を把握するため、不動産査定を受けます。この段階で、ローン残債と売却価格を比較し、オーバーローンかアンダーローンかを確認します。市場価格を把握することが、後の手続きを円滑に進めるための第一歩です。
金融機関との交渉のとき
オーバーローンの場合、任意売却を選択することもあります。任意売却とは、金融機関から債権を受け継いだ機関の同意を得て、市場価格より低い価格で家を売却する方法です。
買主との契約締結のとき
売却価格が決定したら、買主との契約を締結します。この際、重要事項説明書や売買契約書が必要です。売買契約を交わすことで、正式に家を売却する準備が整います。
売却代金の受け取りと残債の清算
売却が完了すると、売却代金を受け取り、その金額を使って住宅ローンの残債を清算します。オーバーローンの場合、売却代金だけでは残債を返済できないため、自己資金で補填するか、金融機関との再交渉が必要になる点を念頭に置きましょう。
引き渡しと所有権移転
買主のローン審査が通って売却代金が支払われたら、家の引き渡しと所有権移転の手続きを行います。これにより、家の売却が正式に完了します。
2. 売却時に必要な書類
家を売却する際には、多くの書類を準備する必要があります。以下は、一般的に必要となる書類です。
必要書類 | 概要 |
---|---|
住宅ローン契約書 | 住宅ローンの契約内容を定義。残債を金融機関と確認する際も使用 |
登記簿謄本(登記事項証明書) | 家の所有権や抵当権の状態を確認するために必要な公的書類 |
売買契約書 | 家の売却が成立した際に、買主と締結する正式な契約書 |
重要事項説明書 | 不動産取引の際、買主に家の物件情報や注意事項を説明するための書類 |
身分証明書 | 契約中に、売主の本人確認書類が必要(運転免許証、パスポートなど) |
固定資産税納税通知書 | 家の固定資産税額の確認と、税金の未納がないかを確認するために使用 |
印鑑証明書 | 売却手続きに必要な実印の証明書 |
3. 任意売却の場合の手続き
任意売却では、売却価格がローン残債を下回ることが前提となるため、売却益ではローンを全額返済できません。そのため、売却後も金融機関との返済計画を立て直す必要があります。
任意売却の手続きでは、経済困難などが原因の場合、金融機関から債権を引き継いだ保証会社との間で、残債を減らしたり、月の返済額を低く設定したりなどの交渉ができる場合もあります。その場合は通常の売却よりも手続きが複雑なため、不動産会社や弁護士のサポートを受けることが推奨されます。
オーバーローンでも売却を成功させるためのポイント

オーバーローンの状態では、家の売却価格が住宅ローン残債を下回るため、売却には困難が伴います。しかし、適切な手続きを踏むことで成功させることは可能です。
1. 金融機関との価格の合意を得る
オーバーローンの場合、まずは金融機関と交渉し、売却後の残債処理についての合意を得ることが重要です。売却価格が残債を下回るため、任意売却を選択する場合には、金融機関の同意が必要となります。
また、任意売却を成功させるには、売却価格が現実的であることが求められます。不動産会社と協力して、適切な市場価格で売り出すことが大切です。相場を考慮した価格設定は、売却のスピードを上げるためにも重要です。
2. 自己資金を用意する
任意売却が難しい場合、自己資金を使って不足分を補填する方法もあります。たとえば、売却後に残った残債を一括返済できない場合は、残りのローンを新たに組み直すことが考えられます。オーバーローンの状態でも、金融機関と協力して返済計画を立て、無理のない範囲で返していくことができます。
3. 任意売却のリスクと制限
任意売却は有効な方法ですが、すべてのケースに適用できるわけではありません。たとえば、買い替えを希望する場合は任意売却が難しいです。
次に購入する家のローンを組む際、信用情報に悪影響が及ぶため、金融機関が新たなローンを組むことを許可しないことがあるためです。この点を考慮し、次の住居計画を事前に立てておく必要があります。
4. 専門家のサポートを活用する
オーバーローンで家を売却する際には、専門家のサポートが欠かせません。不動産会社や住宅ローンの専門家、場合によっては弁護士の助けを借りることで、金融機関との交渉や複雑な手続きをスムーズに進められます。任意売却を検討している場合は、特に経験豊富な不動産会社を選ぶことが大切です。
離婚・転勤など、ライフイベントごとの注意点

離婚や転勤といったライフイベントの際、家の売却が必要になることがあります。住宅ローン中の家を売却する際には、特にアンダーローンやオーバーローンの状態によって手続きが異なるため、慎重な対応が求められます。離婚時には、ローン返済の責任をどちらが負うかの合意が必要です。転勤の場合、売却だけでなく賃貸にする選択肢も考慮できます。ライフイベントに応じた適切な方法を選ぶことが、ローン中の家の管理において重要です。
離婚時に返済中の住宅ローンが残っている場合の売却方法
離婚時に住宅ローンが残っている家を売却する場合、財産分与や慰謝料、養育費などを、不動産の売却によって清算することがあります。また、夫婦で「ペアローン」や「共同名義」「連帯保証」の形でローンを組んでいる場合、それぞれの状況に応じた解決策が必要です。
1. 家を売却する場合
家を売却して財産分与を行う方法が最も一般的です。アンダーローンの場合は、家を売却した金額でローン残債を返済し、残った金額を離婚後に分割します。
オーバーローンの場合、家の売却価格がローン残債を下回るため、任意売却などが選択肢となります。残ったローンについて新たな返済計画を立て、どちらがどのように負担するかを決める必要があります。
2. 家を売らない選択肢
家を売却せずに一方が住み続ける場合、ローンの借り換えや名義変更が必要です。ペアローンや共同名義で家を所有している場合、離婚後に一方が住み続ける場合には、どちらか一方の権利・義務に変更を進めます。もう一方の連帯保証人の解除も必要となります。
また、家を賃貸に出し、その収益でローンを返済する方法もあります。家を売却せずに、将来的に再び家に住むことも可能ですが、離婚の場合はローンの条件変更が必要となる場合が多いでしょう。
詳細は、以下の関連記事も参考にしてください。
内部リンク:
離婚時の任意売却とは?住宅ローンの問題を解決する最善の方法を解説
転勤中に家を売却または賃貸にする際のポイント
転勤が決まった場合、住宅ローンが残っている家をどうするかは大きな課題です。売却するか、賃貸として運用するか、それぞれにメリット・デメリットがあります。
1. 家を売却する場合
家を売却する場合、住宅ローン中であってもアンダーローンであれば、売却価格がローン残債を上回るため、ローンの返済を完了し、利益を得ることが可能です。転勤先が遠方の場合、家の管理をする必要がなくなるのが最大のメリットです。
オーバーローンの状態では、ほかのケースと同様の対策が必要ですが、転勤は経済困難とは事情が違うため、任意売却はメリットが薄いと考えられます。
2. 家を賃貸にする場合
家を賃貸に出すのは将来的に自分が再び住む可能性がある、または家の価値が上がると予想される場合に有効です。ローン返済中の家を賃貸にすることで家賃収入を得られ、ローン返済を補うことが可能です。
転勤の場合に一時的に家を賃貸に出す場合は、金融機関も現状のローンのままで返済継続を認めてくれる場合が多いでしょう。ただし、賃貸に出す際には管理や契約条件に注意が必要です。
定期借家契約の活用
転勤期間が限られている場合は、定期借家契約を利用するのが効果的です。
一般的な賃貸契約(普通借家契約)では、契約期間満了後も入居者が希望すれば契約を更新する義務が発生しますが、定期借家契約ではこれを避けることができるため、転勤後に再び家に戻りたい場合には大きなメリットとなります。
3. 賃貸に出す際の管理の注意点
転勤先が遠方の場合、家の管理は不動産管理会社に委託するのが一般的です。賃貸中に発生するメンテナンスやトラブル対応、家賃の徴収などを代行してもらえるため、安心して賃貸運営を行えます。ただし、管理手数料が発生するため、家賃収入がその分減ることに留意する必要があります。
内部リンク:転勤時の持ち家はどうする?売却・賃貸・維持管理の成功ポイント
経済的困難で売却を検討する場合の注意点

経済的な困難に直面した場合、住宅ローン返済中の家を売却することが現実的な選択肢となります。特に競売や、ブラックリストに載るリスクを避けるために、早めの対応が求められます。
1. 早い対応が鍵
経済的に厳しくなった場合、まずはローン返済についてできるだけ早く対応することが重要です。住宅ローンの滞納が続くと、最終的には金融機関によって競売にかけられる可能性があります。
競売にかけられると、家は市場価格よりも大幅に安い価格で売却されることが多く、残債が大きく残るリスクが高まります。また、競売が行われると信用情報に傷がつき、ブラックリストに載ることで、一定期間新たなローンの利用が困難になります。
2. 任意売却の検討
競売を避けるために有効な方法の一つが任意売却です。このケースでの任意売却の最大の利点は、競売よりも高い価格で家を売ることができる可能性があることです。また、状況によっては残ったローンの一部を免除してもらえる場合もあり、競売に比べて経済的なリスクを下げられます。
3. リースバックの活用
経済的困難で家を売却しても、その家に住み続けたい場合にはリースバックが選択肢となります。リースバックとは、家を売却した後、買主からその家を借りて住み続ける方法です。
これにより、家を手放す必要がなく、生活の変化を最小限に抑えることができます。ただし、家賃の支払いが発生するため、その家賃が自身の負担にならないかどうかをよく検討する必要があります。
4. 売却以外の選択肢
家を売却する以外にも、経済的困難を乗り越えるための選択肢があります。例えば、金融機関と相談してローンの返済条件を見直すことができる場合があります。
月々の返済額を一時的に減額したり、返済期間を延長することで、負担を軽減することが可能です。また、自治体や専門機関に相談し、助成金や支援制度を活用する方法も検討できます。
住宅ローン返済中の家を売却する方法のQ&A

この項ではおさらいを兼ねて、住宅ローン返済中に家を売却する際の手続きや注意点について、よくある質問に基づいて解説します。
Q1: 住宅ローンが残っている状態でも家を売却できますか?
はい、住宅ローン返済中でも家を売却することは可能です。ただし、家の売却価格がローンの残債を上回る「アンダーローン」の場合と、売却価格がローン残債を下回る「オーバーローン」の場合で手続きや注意点が異なります。アンダーローンの場合は、売却金で残債を一括返済できるため比較的スムーズですが、オーバーローンでは金融機関との交渉が必要になることが多いです。
Q2: オーバーローンでも家を売却できますか?
オーバーローンの状態でも家を売却することは可能ですが、いくつかの方法や注意点があります。まずは金融機関と相談し、任意売却が可能かを確認することが重要です。
任意売却とは、売却金額が残債を下回る場合でも金融機関の同意を得て売却を進める方法です。任意売却では、残ったローンの一部が免除される場合もありますが、全額返済が必要なケースもあり、ブラックリスト掲載にもつながるため、慎重な検討が必要です。
Q3: 売却後に住宅ローンが残った場合、どのように対応すればよいですか?
家を売却してもローン残債が残る場合は、金融機関と新たな返済計画を立てる必要があります。自己資金で残債を一括返済するか、分割で返済を続ける方法が考えられます。
任意売却の場合でも、残債が完全に免除されるわけではないことが多いため、返済方法について事前に協議しておくことが大切です。
Q4: 売却時に必要な書類は何ですか?
家を売却する際には、以下の書類が必要となります。
- 住宅ローンの契約書
- 登記簿謄本(登記事項証明書)
- 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
- 売買契約書
- 固定資産税の納税通知書
Q5: 売却時に気をつけるべきポイントは何ですか?
住宅ローン中の家を売却する際、以下の点に注意が必要です。
- 売却価格の設定
不動産査定を受け、市場価格を把握した上で適切な売却価格を設定することが重要です。高すぎる価格設定は売却に時間がかかる原因となるため、現実的な価格を設定しましょう。 - ローン残債の確認
売却価格がローン残債を上回るか、下回るかを事前に確認し、アンダーローンかオーバーローンかを把握することが大切です。 - 金融機関との交渉
オーバーローンの場合は、金融機関との交渉が不可欠です。早めに相談し、任意売却や残債処理についての合意を得ることが成功の鍵となります。
Q6: 売却以外の選択肢はありますか?
家を売却せずに賃貸に出す選択肢もあります。転勤や一時的な経済的困難中の場合、家を賃貸に出すことで家賃収入を得て、ローン返済を続けることができます。また、リースバックという方法で家を売却した後にそのまま借りて住み続けることが可能です。これは、居住中の家を手放さずに生活を続けたい場合に有効な手段です。
まとめ

住宅ローン返済中の家を売却するには、まず今後の生活をどのようにするかをよく検討したうえで、売却手続きの流れを設定することが重要です。
特に離婚や転勤などのライフイベントに応じた具体的な対応方法を知っておくことが、売却時や将来のリスクを最小限に抑えるための鍵です。ローン残債が残る場合の処理や賃貸への切り替えなど、各選択肢を慎重に検討し、最善の方法を選びましょう。専門家のアドバイスを活用し、成功への道を切り開いてください。
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