マンションを売却し、住み替えをする半数以上のオーナーが、マンションへの住み替えを選択しています。
なぜなら、同じ種別の不動産を選ぶことで生活のイメージがしやすくなるという点があるからで、さらに同一のマンションであればより安心して暮らすことができるでしょう。
そのため、マンションを売却して同じマンション内に住み替えるオーナーも多いです。
そこで、この記事では同一マンションに住み替えをする際の流れや注意点について、解説します。
同じマンションで部屋を探したいのですが、公開されていない場合はどうしたらいいですか?
その場合は待つしかありません。もし仲が良い住民がいる場合は、売却する気がないか聞いてみるのも良いでしょう。
分かりました。ところで同じマンションで住み替えした場合、今まで住んでいたマンションと違う点はありますか?
同じマンションといっても、階層や部屋の位置が違うだけで間取りや日あたりが大きく変わります。そのため、必ず内見し現住居と大きく変わらないかどうかを、確認しましょう。
同じマンション内での住み替えとは
同じマンションに住み替える理由には、「家族が増えたので広くしたい」「高齢となり、子どもも独立したので居住スペースを狭くしたい」「間取りを替えたい」というケースが多いです。
この場合は現住居のマンションを売却し、新しい部屋に移り住むことになりますが、他の部屋を賃貸に出している部屋があれば賃貸借契約を解除し、その部屋に住み替えることもあります。
また、今住んでいる部屋を売らずに新しく追加で部屋を購入するなど、住み替えしないパターンもあります。
そのため、どのパターンが最適なのかを家族で話し合い、決める必要があるでしょう。
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同じマンション内での住み替えのメリット・デメリット
同じマンション内での住み替えには、メリットもデメリットもあります。
そこで、この章で解説するメリットとデメリットを事前にチェックし、納得のいく選択をしましょう。
- メリット
- デメリット
メリット
住み替え先が同じマンションであれば、設備の仕様や周辺環境を熟知しており、基本的なライフスタイルは変わらないでしょう。
つまり、これまで通り安心して暮らすことができ、その点は大きなメリットだといえます。
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デメリット
同じマンションに住み替えをするためには、そもそも物件が公開されなければなりません。
つまり、住み替え検討時に理想の物件が公開されていないのであれば、ひたすら待つことになるでしょう。
そのため、理想の物件が公開されるとすぐに内覧し、即決する必要があります。
同じマンションでの住み替えはこのような流れになるため、現住居の売却は後回しになってしまいます。
その結果、住宅ローンやランニングコストが倍になってしまい、経済的に大変な時期が続いてしまうのがデメリットです。
実際に、一括査定サイトのすまいステップが公開しているアンケートによると、住み替えをしたオーナーの半数以上が住宅ローンが残った状態で住み替えをしています。
参考サイト:『住み替え』アンケートの調査結果 – 不動産売却
同じマンション内での住み替えの流れ
同じマンション内に住み替えをする場合は通常の不動産とは違う流れがあり、売主として知っておくべきでしょう。
そこで、この章では同じマンション内に住み替えする際の流れについて、解説します。
- 同じマンション内の買い替えは買い先行が基本
- 今のお部屋の売却を進める
- 可能な限り売買を同時に
同じマンション内の買い替えは買い先行が基本
住み替えには、住んでいる家を先に売却して仮住まいをし、良い物件が出るまで待つという「売り先行」と、先に購入して後から売却する「買い先行」があります。
同じマンション内への住み替えについては、物件が公開されたタイミングで購入するかどうかを即決する必要があるため、ほとんどのケースで買い先行となるでしょう。
例外的に、親しい住人の物件を先行き譲ってもらうという約束をして進められれば、売り先行も可能になりますが、レアケースといえます。
また、買い先行は売却益を住み替えするマンションの購入資金に充当できないため、注意しましょう。
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今のお部屋の売却を進める
住み替え先の購入が決まれば、今のお部屋を売却しましょう。
売却する際には同じマンションに住み替えることを買主に伝え、「このマンションが気に入っている」という点をアピールするのがポイントです。
可能な限り売買を同時に
住み替えのデメリットとして、住宅ローンやランニングコストが倍になってしまうという点を解説しました。
この期間をなるべく短くするためにも、売却と購入を同タイミングで実施できるよう調整しましょう。
ただし、物件を公開し買主を募集する一般仲介はタイミングを合わせにくいため、不動産買取がおすすめです。
同じマンション内での住み替えの際の注意点
この章では、同じマンション内での住み替えの際の注意点について、解説します。
- ダブルローンに注意
- 住み替える前に確認したいこと
- 契約不適合責任に注意
ダブルローンに注意
前述したように、現住居に住宅ローン残債が残っている場合は、売却完了までダブルローンとなります。
そのため、売却完了のタイミングを想定した資金計画が必要となり、経済的に困窮しないよう注意しましょう。
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住み替える前に確認したいこと
同じマンション内とはいっても、住み替えることで変化する点もあります。
たとえば、管理修繕費は部屋の専有面積によって変わり、大きくなればその分高くなります。
また、部屋の位置によっては騒音や臭い、日当たりに違いがあり、隣人も変わります。
このような変化点は数年間住むことで大きなストレスになりかねないため、事前に問題ないかチェックしましょう。
契約不適合責任に注意
通常の売却であれば、よほど近所に引っ越ししない限り買主とは会いません。
しかし、同じマンション内での住み替えであれば、買主とは必ず会うことになります。
そのため、買主には丁寧に対応し、後からトラブルにならないよう、対策しましょう。
一般的な対策方法として、ホームインスペクションと住宅瑕疵保険の加入があります。
ホームインスペクションは家の状態を診断し、住宅瑕疵保険の加入は白蟻被害や雨漏りといったトラブルに対応できる保険です。
このような対策をしていることを買主に伝えることで、買主も安心して取引できます。
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同じマンション内での住み替えのに関するまとめ
同じマンション内での住み替えはメリットも多いですが、デメリットもあります。
特に、資金計画と売主の契約不適合責任には注意すべきでしょう。
売却が長期化すると生活が大変になりそうですが、売れない場合はどうしたらいいですか?
その場合は不動産買取を選択したり、仲介の場合は売れない場合の買取保証を含めた販売プランを立てましょう。その際には、手残り額の最低ラインを超えているかどうかをチェックするのが重要です。
分かりました。ところで、住み替え先の購入費用や現住居の売却金額について、基準はありますか?
1つの基準として、過去の取引事例や査定額を参考にするのがおすすめです。住み替え先の住民も同様の基準で売却価格を設定している可能性が高いため、スムーズに商談を進められるでしょう。
住み替え先の住民と同じ情報を使って話を進められるのは、いいですね。売却する際に売主として、契約不適合責任の負担が必要と聞きました。この契約不適合責任とは、なんでしょうか?
契約不適合とは、目的を達成できないことを指します。
つまり、買主が安心して暮らすことができないトラブルが発生した場合、契約不適合となります。
買主はこの状態に対し、修繕や契約金額の減額、白紙解除を請求することができ、売主がこれに対して責任を持つ必要があります。
これを、契約不適合責任と呼びます。
たとえば白蟻被害や雨漏り、重要な木部の腐食、給排水管の故障などが、これにあたります。
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